うらカタ編集部のご意見番こと『スナック 迷い径』の“みち子ママ”が、恋愛はもちろん、結婚、家族、仕事などなど、どんなお悩みにもズバッとお答えします。さて、今宵のお悩み事は…。
<相談>
子どもが赤ちゃんの頃からなのですが、どうしてもよその家の子と比べてしまいます。今は3歳ですが、同じくらいの子がしっかり話せば焦るし、うまく走れていると「どうしてうちの子はできないのかしら…」と悩んでしまいます。乳幼児健診でも「他の子はできているのに」と言われたことがあり落ち込みました。焦れば焦るほどうまくいかなくて…私は子育てに向いていないのでしょうか。
30代後半・女性・主婦
落ち込むのは比べるから
うまくやれているように見える子どもでも、やっぱり向き不向きがあり「これはできるけど、これはできない」ということもあります。
しかし、子どもがいない大人でも気付くレベルの遅れでなければ、別におかしいことではありません。
「〇〇くんは自分で洋服を着られる」「△△ちゃんは3歳でひらがなが読める」など、誰かの一番できている所と比べるのはあまり意味のないことです。
比べることで自分の位置を確認したいならそれでもいいのですが、子どもの良い所は伸ばせないでしょう。
永遠に他人の軸で過ごしたいのか、自分の軸で過ごしたいのかをまず考えましょう。
落ち込むよりも、今、目の前の子どもと一緒に遊ぶことの方が重要です。
よそはよそ、うちはうち
他のお母さんたちが、育児書通りに育てられているかといえばそうでもないと思いますよ。
でも、たまたま話をした健診の医師や他のお母さんが、「育児書通り」の人だと当然周りにも強要します。
しかもタチが悪いことに育児書だけが正解だと思い込んでいる場合が多いので、育児書以外のやり方を見るとすぐに排除しようとして、相手の気持ちも考えずに押し付けてきがちです。
いちいち「できていない」「育児書と違う」と指摘してくるのはこうしたタイプが多いです。
こういうお母さんも自分で考えるだけの余裕がないのだとは思いますが、きっとあなたも余裕がないので人の勝手な発言にモヤモヤしてしまうでしょう。
誰でも決めつけてくる人のそばにいるだけで嫌な気持ちになりますので、早めに親子で離れるのが無難かもしれません。
よそはよそ、うちはうち! という気持ちでOKです。
周りが早くから何かしらの学習をさせていても、焦ることはありません。
子どもの勉強が一番身に付くのは「本人がやる気になった時」です。
褒められるとやる気になる
たとえば、ボタンを自分で留められない場合、一旦ボタンから離れて、何か他にできたことを褒めて自信をつけさせます。
それから忘れたころにまたボタンを持ち出して、自分でボタンを留めさせてみると上手くいくケースがあります。
ただしその場合は、親も子どももボタンのことはすっかり忘れてしまうくらい期間を開けるのがおすすめです。
一度ボタンに執着してしまったお母さんの表情や言葉を、子どもはしっかり覚えていますので、1年くらい経ってからボタンにチャレンジさせて何気なく褒めるといった感じです。
さすがにそこまで期間が開くとすんなりできるでしょうが、お母さんの方も別にボタンを留めることが1年遅れてもなんの弊害もなかったことに改めて気が付くでしょう。
大人も比べられるのは嫌
大人も比べられるのは嫌ですが、子どもはもっと嫌です。
しかし、お母さんのことを好きな子どもは「嫌」となかなか言い出せない子もいます。
自分の子どもの成長に寄り添って、自分の子どもの長所を伸ばしてやれるのはお母さんしかいませんよ。
よその子どもと比べるのは一番ダメなことだし、なによりも子どもとの時間がもったいないです。
目の前の子どもの成長をしっかりと目に焼き付けておきましょう。