星占いという言い方もしますが、文字どおり星を視て占うのが「占星術」です。
一般的によく知られる12星座占いは、西洋占星術の一部を簡略化したものといえるでしょう。
起源は天体観測
そもそも占星術の起源は、紀元前の古代バビロニア(現在のイラク南部あたり)で行われていた天体観測です。
太陽や月・惑星などの天体の位置や動きと、人間社会のあり方を経験則から結びつけて、吉凶などを占っていたものが始まりといわれています。
それが時とともに、アラブ、インド、ギリシャ、またヨーロッパ各地に伝わり、少しずつ進化や発展を遂げ、現在の形になったものが一般に「西洋占星術」といわれています。
西洋占星術では、天体が一定の影響を地上にもたらすという考えがあります。
時間や場所によって刻々と変わる惑星の位置から、どういった影響があるのかを研究し、それを解釈することでさまざまな予言を行っているのです。
天体+黄道+12星座+角度=ホロスコープ
「ホロスコープ」という言葉を聞いたことはないでしょうか。
これは、天体の配置や太陽の通り道である黄道(360度の円)を表した天体図のことです。
天体とは、太陽と月、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星の10個の惑星のこと。
これらの天体がどういう配置なのかが、星座占いでとても大切な要素となります。
この天体、黄道、さらにいわゆる12星座と、天体同士の角度という4つの要素によってホロスコープが形成されています。
才能や資質を読み解くチャート
ある特定の日時に当てはめて作られたホロスコープのことを「チャート」といいます。
あなたが生まれた時間や場所を当てはめたチャートからは、その人の本質的な才能や資質を読み解くことができるといわれています。
いくら同じ誕生日の人でも、生まれた年や時間、場所によっても天体の組み合わせは異なります。
天体の位置はそれぞれが常に変化していますので、同じ配置になることはほぼありません。
人の性格や運勢の多様さがわかるのも、この占星術の興味深い点です。
西洋占星術がおすすめな人とは
西洋占星術では、その人の本質となる基本のチャートと、現在のチャートと重ね合わせることで今後の運勢を占ったり、また特定の人のチャートと重ねることで、互いの相性を占ったりもします。
天体や星座にはさまざまな意味合いがあるので、それを読み解く占い師によって解釈が異なることもめずらしくありません。
占い師の技量はもちろん、対象者との相性や、心理的な要素が影響することも多いようです。
西洋占星術は、長い年月をかけて洗練・熟成されてきた歴史のある占い術です。
西洋の文化が好きな方、宇宙や天体の神秘に惹かれるという方には、西洋占星術がおすすめです。